2023.08.01
2023.08.01
CHAPTER 01
EC事業に参加した経緯を聞かせてください
G (写真左):『EC事業部は2019年末に新設され今年で4年目。私は事業がスタートして間もなく中途入社で参加しました。前職では、新規事業として通販の立ち上げ、その後のECサイト運営・システム構築等を5年ほど担当し、動画制作やSNSでのデジタルマーケティングも経験しましたが、サイトの使いやすさの追求・UI改善等に専門性を持って取り組んでみたいと思いYONEYAMAに入社しました。
H (写真右):私がYONEYAMAに入社したのは事業部設立2年目の2021年でした。入社前は、大手小売企業での店舗指導や商品部での調達・企画、大手通販企業でのEC事業に従事しました。その後、エージェントを通してYONEYAMAのEC事業拡大に向けた求人の話を伺い、新しいチャレンジとして入社を決意しました。
新規事業を推進するにあたり
社内のサポート状況はいかがでしたか?
H:幸いなことに、事業を推進する上で社内環境に対する課題は特に感じませんでした。社長とほぼダイレクトにコミュニケーションが取れていたことが大きいと思います。「こういうことをやろうと思います」「こういう風に課題を感じてます」と伝えると、逆に「ここの問題は気付いてる?」と質問いただいたり、密にコミュニケーションをとりながら進められました。社長は「思うようにやりなさい」というスタンスでしたので、「独走・暴走しない、きちんと説明をする」ということだけを心がけ、実務に集中することができました。
G:私も同じ印象ですね。席が東京支店の社長の席の隣だったので、すぐにコミュニケーションが取れてとてもやりやすかったです。EC事業部においても、部内のメンバーとほぼずっと顔を合わせて仕事しています。一人一人の役割分担が明確で、各々考えながら実行して、会話をしながら共有する。結果として「目標はこのラインにしましょう」といった感じで、会議はあまりしませんが日々のやりとりがうまく機能しています。
CHAPTER 02
直面した課題とその克服の経緯を
教えてください
G:事業開始当初は、業務の部分において、組織がEC事業に合っていなかったように思います。アナログな場面が多く、また、導入したECカートシステムに応じて社内の業務体制を整える必要がありました。それらシステム連携のために、未経験のプログラミング言語も習得して実装するのは大変でしたが、なんとか課題はクリアできました。
H:売上の部分をお話すると、ECサイトオープン当初はキャンペーン等で集客できましたが、その後2年間程はやや伸び悩んでいました。システム・商品・物流においても、戦うには条件が整っておらず、集客の根幹となる「商品を揃える・売り場を作る」ことができていなかったため、まずはそこを最優先に取り組みました。結果、昨年3年目あたりから伸び始め、単月売上2倍増の目標を達成し、事業として黒字転換できました。
EC事業の取り組みを
全社成長へつなげるには?
H:EC事業に取り組む中で、オリジナルPB商品の展開とブランディングに注力する必要性を感じています。新規商品の開発や、展示会出展後の追加施策等を積極的に行い、「次はどんなお客さまがいらっしゃるのか」を考えながら、そのお客様向けの商材を用意し、「どう認知をつけていくか?」「自社サイト以外でもどう展開していくか?」を考える必要があると思っています。
例えば、YONEYAMAのオリジナルPB商品「BPM」は竹を使用した環境配慮型の商品であるため「エコ」などのプラスのイメージを想起していただくことができていましたが、今では他社も、竹だけではなく麦やサトウキビなど、様々な素材で商品を展開しています。いかにお客さんに見ていただけるような条件で提示できるか、できるような商品を集めるか、については日々徹底的に調査しています。
G:売れるECサイトの鉄則は「適切なタイミングで、適切な商品を提案できること」だと考えています。コロナ禍により、衛生面の管理が重要視される世の中になり使い捨てできる容器の需要が高まったり、医療・介護関係のお客様や小口の飲食店のお客様からお問い合わせをいただいたり、日々たくさんの変化があります。今後ECサイトを運営していく上でも、営業活動を行う上でも、「適切なタイミング」と「適切な商品」を知るためには、膨大なデータを読み解く必要があると思うので、現在は新たに機械学習を学び、様々なデータをEC事業部だけでなく調達などにも運用して、全社的な最適化を目指しています。
CHAPTER 03
新規事業という未知のチャレンジにおいて、
重視している方針はありますか?
H:あくまで私個人の経験によるものですが、30歳頃「この戦い方をすれば勝てる」と考え、それをやり抜いた経験が今に繋がっています。そのため、売上や利益はもちろん目標として取り組みますが、事業部メンバーには「会社の目標が◯◯だから◯◯◯◯をやってください」というよりも「そこで自分が感じている課題に対して、しっかりと自分で考えてアクションをする」ことを追求していただきたいです。中途半端なことをしてしまい成功体験を持たないまま、40代になった時に「何をすれば良いか分からない」となってしまうのは、ちょっと違うかなと考えています。
自分で考えたアクションが業部の目標に結びついていけば良いな、という思いをメンバーに共有するようにしています。
G:対人での営業を行い成長してきたYONEYAMAがEC事業に取り組むことで、これまでには考えられなかったご縁が増えてきている実感があります。また、ECは24時間365日稼働しますので、対面営業を強化でき、着実に売り上げを獲得できるきっかけになっていると思います。そういった意味でも、新規事業は想像を超える「良いご縁」を生む可能性があり、会社にとって大きな意義があると感じています。
一方で、新規事業は会社として経験のない未知の領域で「会社としてこうしてほしい」と明確に言えない部分があるかなと思いますが、YONEYAMAには「やりたいことは、やりたいとちゃんと言えよ」というカルチャーがあり、私たち事業部の裁量権がすごく大きく、自分の発言を聞いていただける実感があるので、この環境を活かしていきたいです。