ヨネヤマのアップブランディングへの挑戦
– 業界最大級の展示会、スーパーマーケットトレードショーへの出展 –

2023.03.21

CHAPTER 01

SMTC(スーパーマーケット・トレードショー)出展の目的

ヨネヤマにとってSMTSとは?

M(リーダー、以下L):『ヨネヤマのブランドをいかに上げるか』そのための手段としてSMTSに出展をすることに決めたのが4年前です。そこから毎年、展示会のスケジュールを見越して商品開発を行い、出展を続けています。
広報的な意味でスーパーマーケットに関わる企業が一同に会すSMTSでは、新商品のプレゼンを行い、検証し、既存のお客様のロイヤリティを上げ、さらに新しいお客様と出会うことができます。近年「プッシュ型の営業」はコストパフォーマンスが悪くなってきていますが、SMTSは一度に多くの有名なお客様と話せる機会があるので、とても効果的ですね。お客様に認知していただき、こちらからアプローチするよりもお客様から声をかけていただけるように企画・運営をしています。

出展にはどのようなメンバーが関わっているのでしょうか?

M(L)ヨネヤマは、アップブランディングを目的とした展示会出展を「展示会プロジェクト」と称し、営業企画が統括をしていますが、営業やバックオフィスまで幅広い役割の社員が関わっています。今年はグループ会社の出展も同時に行い、ヨネヤマ全社が一丸となって挑戦しました。

S(サブリーダー、以下SL):私は普段、営業として現場でお客様に向き合っていますが、3年前の新卒入社2年目の頃から、SMTSを担当する事になりました。当時を振り返ると、全社が一体となるプロジェクトなので「楽しそう!」という気持ちが強く、自分のクリエイティブのセンスや発想力を磨き、活かしていきたいという思いでいっぱいでした。私以外の営業のメンバーも「既存のお客様だけではなく、より広いお客様に知っていただくための手段」として、とても積極的にこのイベントに関わっています。

出展準備ではどのような苦労がありましたか?
どのような声をいただいていますか?

CHAPTER 02

SMTC出展の背景

S(SL):企画段階では、まずコンセプトとターゲットを議論し「小売りにウケる展示にしたい」という思いに沿って海外のスーパーマーケットのようなデザインを考え、さらに今年は「冷ケース」を置くという初めての取り組みにも挑戦しました。実際に出展準備を進めていくと、申請書類の提出や事前に対応すべきタスクが非常に多く、大変でした。また、プロジェクトメンバー以外の社員を動かす必要があるため、企画や検討事項を会社全体に共有し「周りを巻き込むためのコミュニケーション」にも気を配る必要があるので、普段の仕事とは違う大変さもありました。まだ新卒4年目ですが、若くしてここまで重要なプロジェクトを任せてもらえる事はなかなかないと思いますし、会社として初めての取り組みにもチャレンジさせてもらい、身も心も強くなったと思います。

M(L):準備段階での苦労は、周りも含めて非常に多かったですね。今年の展示会は「本物の食材」を使った売り場の展示をしたかったので、前日の夜から米を5kg炊いて、パックに詰めて車で搬入する等、地道な苦労がありました。そんな中でも、Sさんは本当に活躍してくれました。サブリーダーとして、私の指示を受けて動く事はもちろん、指示がなくても能動的に行動をし、とても前のめりに進めてくれましたね。デザインやパッケージに対して、感性を活かし、品質にこだわりながら全方位的にコミュニケーションが取れるので、とても助かりました。

展示中の様子はいかがでしたか?

S(SL):展示会当日は、人の動きが想像と違ったり、必要な物資が不足したり…。やってみて、教えてもらって初めて気付く事がたくさんありました。例えば、ブースの照明の数・壁のデザイン・色味等、事前に立体的な図面で確認していましたが、実際に現場に入ると思ったよりもブースが暗くて…。実際形になって初めて気付いた箇所がたくさんありました。また、今年は企画に沿って「冷ケース」を3台置いたのですが、実際に商品を陳列してみると想定したデザインにならず、前日の夜に冷ケースを加工したり、棚を斜めにしていただいたり、商品が見やすいよう工夫し対処しました。

M(L):プレゼンテーションにおいても、経験値不足な所がまだまだあると感じています。3日間の展示期間中、プロジェクトメンバー以外とも意見を交換し、理想に近づけるため様々な変更を仕掛けました。売り場のレイアウトを変更したり、空のパッケージを置いたり、その他、お客様がサンプルやリーフレットを手に取っている時に声をかけやすくなるような工夫等、展示会成功に向けてマイナーチェンジを繰り返しました。
プロジェクトの常駐メンバー15~20名と、日替わりで協力してくれる営業メンバー等を含めると、50名以上が関わり、全員で展示会の成功に向けてチャレンジしました。やりがいがある分、多くの課題を乗り越えていく必要がありましたね。

CHAPTER 03

展示会プロジェクトの成果と今後

SMTC出展の反響はいかがでしたか?

M(L):今年は集客が過去最高でした。新規のお客様だけで昨年度の3倍以上の結果です。コロナの落ち着きもあり、会場全体の来客数が46%程増えていましたが、それ以上に自社ブースへの来場数を大きく伸ばすことができました。また、マーケットのニッチな部分を狙って開発した新商品が大変好評でした。ヨネヤマにしかできないデザインのグラタン用の焼成容器です。ニッチな市場ながらも、ヨネヤマだけの強みを活かしたパッケージを投入し、多くの企業から声をかけていただき、受注にまで繋げることができました。ヨネヤマしかできない商品を展開し、顧客の支持を得られたのは本当に嬉しかったですね。

S(SL):本物の食材を使い、容器だけではなく食品も推したことで、「ヨネヤマグループ」としてヨネヤマの事をより広く知ってもらう事ができたと感じます。お客様の「ヨネヤマって、本当面白い会社だよね」という声が嬉しかったですね。従来の竹素材のオリジナル商品だけではなく、石灰石を活用した新素材の容器の提案にチャレンジし、ヨネヤマのできる事の幅の広さを伝えました。私自身もヨネヤマのすごさを感じる事ができ、営業として、もっとお客様にアピールしていきたい、さらに頑張っていきたいと感じました。

これから挑戦したいことは?

M(L):今年はまだ手探りでやってきたこともあるので、来年以降はさらに形にしていきたいですね。是非このメンバーでもう一度チャレンジしたいと考えています。また、SMTS以外の出展も検討中です。商品開発をしていると「本当に作って大丈夫なの?」という疑問も出てくるので、今年は夏の展示会にも出展して、市場に私たちの商品をどんどんぶつけていきたいです。展示会出展はTV等のメディア取材も増えるので、アップブランディングのための広報活動と新商品開発を同時に実現していきたいと考えています。

S(SL):今年フォローしきれなかったことをフォローできる体制を作りたいですね。また、お客様のニーズにはまる商品の開発に、私自身も挑戦したいと考えています。ヨネヤマは商品開発もある程度自由にやらせてもらえる会社なので、営業企画だけではなく、営業全体がお客様の声を集約して商品作りをしていけるような体制を作りたい。そうする事で、営業1人1人にも当事者意識が生まれ、販売意欲が高まるよう仕掛けていこうと思います。

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